Ibis


全長 2615[mm]
全幅 1374[mm]
全高 700[mm]
トレッド(前) 1150[mm]
ホイールベース 1200[mm]
大会記録 283.499[km/l]



 このマシンのコンセプトは「自動車」.大きな特徴はこの大型カウルである.
 本マシンは「自動車のようなカウルにすると,どのような結果を招くのか」という疑問から試験的に自動車のようにフロント部に凹凸の無いカウルが製作された.
 自動車と同じようにタイヤ周りを露出させるつもりであったが,空気抵抗を抑えるためにタイヤ周りをカウルで覆い,フルカウルとなった.また,トラックに積み込めるよう3分割されており,コクピット部はリア部とフロント部のカウルを付けたままエンジンを整備できるようにエンジン部まで切られている.これにより,窓もエンジン部まで切られているので,フルカウルの問題の一つである視界を広く確保できた.
 さらに,窓から燃料の残量を確認できるという利点も生まれた.
 フレームにはアルミフレームを採用し,これにより去年まで使われたスチールフレームに比べ大幅に軽量化した.エンジンはフライホイールを軽量化する等の改良を行い,トラブルの少ないキャブレタを採用した.
 結果は284.499km/lと完走することができた.だが,カウルが大型である為,空気抵抗は大きくなってしまい,重量も去年のプラダンで作られたカウルに比べ,大幅に増加してしまっていた.これにより,カウルについては改悪となってしまった.重量増加の原因としてはプラダンに比べ,FRPとグラスマットとグラスクロスを組み合わせた物の方が比重が大きく,さらにカウルが大型である為に使用する量が多かった為である.もし,カウルが小型化していれば,軽量化することができ,さらに空気抵抗を抑えられ,更なる低燃費化がされていたと思われる.
 このことを踏まえ,後輩たちには小型で空気抵抗の少ないカウルを製作して欲しい.









Copyright © 2007-2014 Chuo Univ SEIKEN. All Rights Reserved.