TOI-R ASC


全長 3060[mm]
全幅 1055[mm]
全高 665[mm]
トレッド(前) 955[mm]
ホイールベース 2200[mm]
大会記録 351.376[km/l] デザイン賞受賞



 「持てる技術を結集させて歴代最高のマシンを作る」というコンセプトの元にマシンは製作された。昨年のベースが優秀な出来であったため、レーシングカー寄りの方向に振り改良した仕様になっている。
 基本骨格であるフレームは昨年のフロアフレームにアルミ製の板を下方からリベットと接着剤で接合し、フラットボトム化を施した。ドラッグの低減を狙ったこの方法は、エアロダイナミクス向上の他にフレームの高剛性化にも貢献し、ハンドリングの向上にも一役買っている。
 エンジンは昨年に引き続きドライサンプ化やクランクシャフトから出力を直に取り出し、フリクションを徹底的に排除している。また、燃料供給方法をFIからキャブに戻し、ピストンを交換することで信頼性を上げた。そんな中、最も特筆すべきこととして可変吸気装置がある。この装置はエンジンの回転数に合わせてプログラミング制御されたサーボによりインテーク長が変化し出力特性の最適化が計られ全域でのパワーアップを実現する。
 ドライバーの操作を担うインターフェースはレーシングカーさながらの装備が用意されている。ラップ数やタイムはどをLCDで表示し、データ記録機能も備わる。タコメーターは大型の物を用い独立させ、視野が良くなった。これらをステアリング内に収めてカーボンで仕上げている。
 また、外装はフラットボトムの恩世を受けて、フロントエンドまで延長された部分をスポイラー化、リヤエンドもそれに合わせた結果、リヤカウルを250mm前方に詰め全体としてのまとまった印象に仕上がった。またカウル表面を鏡面仕上げし、美しいボディに輝きも加わった。ステッカーデザインは日本刀をイメージした鋭さを強調しつつも青系3色を使用したグラデーション表現で非常に美しいデザインを身にまとう。
 さらに今年度はテスト走行や大会での練習走行をかなし、マシンの性能や信頼性が飛躍的に向上した。
 以上のプロセスを経て大会に挑んだ結果、決勝レースでは351.376km/lという部内歴代最高記録を打ち立てた。さらに悲願であったデザイン賞獲得という成績も花を添え有終の美を飾った。

また、デザイン賞受賞により様々なメディアに掲載された。
 Honda公式サイト
 WebCG(自動車総合情報サイト)
 Response(自動車総合情報サイト)
 中央大学ニュース
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